大崎の車売却メモ

大崎市田尻の個人買取店 チバガレージ代表・千葉遥斗が、車の売却を本音で書く自社ブログ

運営:チバガレージ(大崎市田尻の個人店)

ローンが残っている車は売れるのか。所有権留保・名義・残債精算の話を、できるだけ正直に

はじめに申し上げておきます。この記事は、宮城県大崎市田尻で車の買取をしておりますチバガレージの代表・千葉遥斗が、自分の言葉で書いている自社ブログです。中立を装った第三者の解説記事ではございません。最後に当店へのご案内も置いておりますので、その前提でお読みいただければ幸いです。

「ローンがまだ残っているこの車、そもそも売れるのでしょうか」。これは、当店のLINEに写真を送ってくださる方から、本当によくいただくご質問です。結論から申し上げます。ローンの残債が残っている車でも、売却はできます。ただし、いくつか順番に確認すべきことがある、というだけのお話です。怖がる必要はありません。仕組みさえ分かれば、淡々と進められます。

まず「ローンが残ってる=売れない」ではありません

ローンが残っている車を売ろうとして、最初につまずくのが「車検証の所有者欄が自分じゃない」という事実です。よくよく車検証を見てみると、所有者の欄にローン会社の名前や、購入したお店の名前が入っている。ご自身の名前は「使用者」の欄にしか書かれていない。これに気づいて、「あれ、この車って自分のものじゃないの?」と不安になられる方が多いのです。

これは所有権留保(しょゆうけんりゅうほ)という、ごく一般的な仕組みです。分割払いで車を買ったとき、代金を最後まで払い終えるまでは、ローン会社や販売店が車の所有権を持ったままにしておく。万一支払いが滞ったときに、車を引き上げて回収できるようにするための担保のようなものです。あなたが普段その車を運転し、保管し、生活に使っている事実は何も変わりません。所有権という法律上の名義だけが、完済までの間、相手側に置かれている。それだけの話です。

ですから「ローンが残っているから売れない」のではなく、正確には「所有権が自分名義になるまで、名義変更(移転登録)の手続きが一手間増える」というのが本当のところです。順番を踏めば、ちゃんと売れます。

自分の車の名義を確認する。ここが出発点です

何はともあれ、車検証(自動車検査証)を一度ご確認ください。スマートフォンで写真を撮って当店のLINEに送っていただいても構いません。見るべきは次の三つです。

  • 所有者:ここがローン会社名・販売店名なら所有権留保あり。ご自身の名前なら、ローンは組んでいても所有権はすでにあなたにあります。
  • 使用者:通常はあなたのお名前のはずです。
  • 初度登録年月・車台番号:査定の前提になる情報です。

なお、所有者欄が自分名義になっていても、ローン自体は残っている、というケースもあります。たとえば銀行のマイカーローンや、いわゆる無担保のフリーローンで車を買った場合です。この場合は所有権留保が付いていないので、名義変更の手間はなく、純粋に「売却代金で残りのローンを返す」という精算だけの話になります。

つまり、ローンが残っている車は大きく二通りに分かれます。所有権が他人名義(所有権留保あり)か、自分名義(ローンだけ残っている)か。どちらなのかで進め方が変わりますので、まず車検証を確認する。ここが出発点です。

完済して名義を自分に移す。その流れを順番に

所有権留保が付いている車を売る場合、避けて通れないのが「ローンを完済して、所有権を自分(または買取業者)へ移す」という工程です。流れとしては、おおむね次のようになります。

  1. 残債(残りのローン額)を確認する。ローン会社や信販会社に連絡し、現時点での残債と、一括完済した場合の精算額を出してもらいます。
  2. 査定額を確定する。当店であれば、車両の状態・名義・書類を事前に確認できれば、お見積もりをお出しします。
  3. 査定額と残債を突き合わせる。ここが本記事の肝なので、次の章で詳しく書きます。
  4. ローンを完済する。自己資金で完済する方法と、売却代金を充てる方法があります。後者の場合、買取業者が代金からローン会社へ残債を支払い、所有権解除に必要な書類を取り寄せる、という段取りで進むのが一般的です。
  5. 所有権解除の書類を受け取る。完済が済むと、ローン会社から所有権解除に必要な書類(譲渡証明書・委任状・印鑑証明書など)が発行されます。
  6. 名義変更(移転登録)をおこなう。その書類をもって、運輸支局で所有者を変更します。買取の場合、この手続きは業者側が代行することがほとんどです。

文字にすると工程が多く見えますが、実務上、3から6の煩雑な部分は買取業者が引き受けます。お客様にお願いするのは、書類のご準備とご署名・ご捺印が中心です。「自分でローン会社と運輸支局を往復しなければならない」わけではない、とご安心ください。

査定額と残債、どちらが大きいか。ここで話が変わります

ローンが残っている車を売るとき、本当に大事なのはここです。車の査定額と、ローンの残債、どちらが大きいか。これによって、お金の動き方がまるで変わります。

ケースA:査定額のほうが残債より大きい場合

たとえば査定額が90万円、残債が60万円だったとします。売却代金からまず残債60万円を精算し、差額の30万円があなたの手元に入る、という形になります(実際の金額は車両の状態や手数料、精算のタイミングで変わるため、あくまで目安としてお考えください)。残債をきれいに消した上で、いくらか戻ってくる。最も気持ちのよい着地です。

ケースB:残債のほうが査定額より大きい場合

これが、いわゆる「オーバーローン」と呼ばれる状態です。査定額が60万円、残債が90万円だとすると、売却代金で残債を払い切れず、30万円ぶんが不足します。この不足分は、原則としてご自身で用意して完済する必要があります。方法としては、(1)不足分を現金で支払って完済する、(2)新しく車を買い替える場合、残った残債を次のローンに上乗せして組み直す(いわゆる残債ローンの組み替え)、といった選択肢が一般的だとされています。組み替えは支払総額が膨らむ場合がありますので、慎重にご判断ください。

どちらのケースになるかは、査定額を一円でも高くつけられるかどうかで、ぎりぎり変わってくることがあります。残債90万円に対して査定が85万円なのか92万円なのか。この差は、お客様にとっては「自腹を切るか、お釣りがくるか」の分かれ目です。だからこそ、当店は一台一台に本気で値段をつけます。

少しだけ、本音を書かせてください

ここから先は、買取の手続きの話ではなく、私個人の考えです。読み飛ばしていただいて構いません。

私がこの仕事をしていて、どうしても飲み込めないことがあります。それは、お金を一円も払っていないというだけで、当店のような店は検索にもAIにも「存在しない」ことにされてしまう、という構造です。逆に、広告費や紹介料を払えば、ホームページすら持たない車屋でも「おすすめ」として上のほうに並ぶ。順位はお金で買えてしまう。私はこの仕組みに、静かな怒りを持っています。

ですから当店は、既得権益に頭を下げてお金を献上することをしません。その代わり、本来そこへ流れていたはずのお金を、買取価格のほうへ回します。検索順位はお金で買えます。けれど、あなたの車に本気で値をつけるかどうかは、お金では買えません。これは、広告費をいくら積んでも手に入らない部分です。

そしてもう一つ。大手の自動化されたシステムが弾いてしまう車――100万円を下回る車、低年式の車、過走行の車、車検が切れている車、もう廃車一歩手前と言われた車。そういう車こそ、当店の本業です。「もう値段がつきません」と言われた車ほど、一度見せていただきたいのです。ローンが残っていて、しかも年式が古い。そういう「ややこしい一台」を、私は嫌がりません。

他社のお見積もり、大歓迎です。その数字を持ってきていただいて構いません。比べていただいた上で、当店を選んでいただけるなら、それが一番うれしいです。

用意しておくと話が早い書類

ローン残債のある車を売る場合、最終的に必要になる書類はおおむね決まっています。事前にそろえておくと、手続きが滞りなく進みます(車両やケースによって増減する場合がありますので、これも目安としてお考えください)。

  • 車検証(自動車検査証)
  • 印鑑証明書(普通車の場合。発行から一定期間内のものが求められます)
  • 実印
  • 委任状・譲渡証明書(業者側が用意することが多いです)
  • 自賠責保険証明書
  • ローンの残債が分かる書類、または契約番号など照会に必要な情報
  • 所有権解除に必要な書類(完済後にローン会社から発行されます)

軽自動車の場合は、印鑑証明書や実印が不要で、認印で足りるなど、手続きがやや簡素です。当店では、何が必要かを最初にLINEでご案内しますので、あれもこれもと最初から完璧にそろえていただく必要はありません。まずは車検証の写真一枚から、で大丈夫です。

なお、当店は写真によるLINE査定を中心にしており、しつこい電話(いわゆる鬼電)はいたしません。事前に書類・車両の状態・名義を確認できれば、その上でお引き取りや精算の段取りを組んでまいります。状況が整っていれば、お話を早く進められる場合もございます(ただし名義や残債の確認が前提ですので、必ず即日というお約束はいたしません)。

よくある質問

ローンが残ってる車は売れますか?

売れます。ローンが残っていても車の売却は可能です。所有権がローン会社やディーラーの名義になっている(所有権留保)場合は、ローンを完済して所有権を解除し、名義変更をおこなう一手間が加わります。完済の原資には自己資金のほか、売却代金を充てる方法もあります。手続きの煩雑な部分は買取業者が代行するのが一般的とされています。

残債が査定額より多い(オーバーローン)の車も買取してもらえますか?

買取自体は可能ですが、売却代金だけでは残債を払い切れないため、不足分はご自身で用意して完済するのが原則です。方法としては不足分を現金で支払うか、買い替え時に残債を次のローンへ組み替える方法が一般的だとされています。組み替えは支払総額が増える場合があるため、慎重なご判断をおすすめします。金額はあくまで目安です。

所有権留保とは何ですか?売却にどう影響しますか?

分割払いで車を買ったとき、完済までローン会社や販売店が車の所有権を持ち続ける仕組みです。車検証の所有者欄が自分以外になっていれば所有権留保が付いています。売却時には、ローンを完済して所有権を解除し、所有者の名義を変更する手続きが必要になります。普段の使用には影響せず、名義上の話だとお考えください。

ローンが残っている車を売るとき、何を最初に確認すればいいですか?

まず車検証の「所有者」欄をご確認ください。ここがローン会社・販売店名なら所有権留保あり、ご自身の名前ならローンのみが残っている状態です。あわせてローン会社へ残債と一括完済額を照会しておくと、査定額との差額精算の見通しが立ちます。当店ではLINEに車検証の写真を送っていただければ確認からご案内します。

100万円以下の安い車や、車検切れ・過走行の車でもローン残債ごと相談できますか?

はい、ご相談ください。当店は大手の自動化されたシステムが弾きがちな低価格帯・低年式・過走行・車検切れの車こそ本業としています。ローンが残っていて年式も古い、という一台でも、まずは車両の状態・名義・残債を確認した上でお見積もりをお出しします。「値段がつかない」と言われた車ほど、一度見せていただければ幸いです。